経済・金融

経済・金融の知識アップデート一覧

フィリップス曲線、行動経済学、市場の効率性、最低賃金など、マクロ・ミクロ経済学説の発展一覧。

収録件数: 11 件
より正確になった マクロ経済学

「単純なフィリップス曲線」インフレと失業の永久的トレードオフ観の修正

昔(1950年代〜1960年代)
インフレ率を高く維持しさえすれば、常に失業率を低い状態に抑え込めるという単純な負の相関関係(右下が…
↓
今
短期ではトレードオフが成り立つものの、人々がインフレを予想に取り込む長期においては、失業率はインフ…
見直された ミクロ経済学・行動経済学

「完全合理的な経済人(ホモ・エコノミクス)」仮定から行動経済学・限定合理性へ

昔(古典派〜新古典派経済学)
人間は常に自己の利益を最大化するため、すべての情報を瞬時に計算して完全に合理的な意思決定を行う前提…
↓
今
人間の情報処理能力には限界(限定合理性)があり、感情・アンカリング・損失回避(プロスペクト理論)な…
より正確になった 金融論・ファイナンス

「強い効率的市場仮説(株価予測不可能説)」から行動ファイナンスのアノマリー検証へ

昔(1970年代)
あらゆる公開・非公開情報は即座に株価に反映されるため、市場を上回るリターンを継続して得ることは原理…
↓
今
市場は概ね効率的であるものの、バブルや暴落、モメンタム効果・カレンダー効果など、市場参加者の心理に…
見直された 計量経済学・マクロ経済学

「過去の統計データに基づく政策シミュレーション」へのルーカス批判

昔(1960年代)
過去の経済データから求めた集計パラメータ(消費関数や投資関数)は固定的なものであり、それを使って将…
↓
今
政府が政策を変更すると、民間主体は政策を予期して自身の行動ルールを変更するため、過去のパラメータに…
より正確になった 金融政策・貨幣論

「マネーサプライ量コントロールによる物価一元管理」の限界と非伝統的金融政策

昔(1970年代〜1980年代)
マネーサプライ(貨幣供給量)を一定割合で増やしさえすれば、常に物価と経済成長率をコントロールできる…
↓
今
金利がゼロ付近に達する「流動性の罠」や金融イノベーション(電子マネー等)により貨幣の流通速度が大き…
現在も議論中 経済史・開発経済学

「クズネッツ曲線(経済成長で格差は自然縮小する)」説の現代的再検証

昔(1950年代〜2000年代)
経済成長が進むにつれて所得格差は初期に拡大するが、成熟期に入ると自然に縮小する(逆U字型の「クズネ…
↓
今
先進国において1980年代以降、経済が高度に成熟しているにもかかわらず再び所得格差が急拡大しており…
現在も議論中 財政学・マクロ経済学

「リカードの等価命題(減税しても消費は一切増えない)」の前提条件と現実の乖離

昔(1970年代〜1990年代)
減税を国債発行で賄っても、国民は将来の増税を見越して減税分をすべて貯蓄に回すため、家計消費は一切増…
↓
今
理論上の仮定(流動性制約がない・家計の無限界遺産動機等)が現実には満たされないため、現実の減税政策…
見直された 行動ファイナンス

「期待効用理論」からフレーミング効果・損失回避バイアスへの拡張

昔(1940年代〜1970年代)
意思決定者は同額の得と損に対して完全に対称的な効用計算を行い、確率は数学的客観値のまま評価される(…
↓
今
人は「同額の利益を得る喜び」よりも「同額の損失を被る痛み」を約2倍強く感じ(損失回避)、質問の表現…
教科書が変わった 貨幣史・金融政策

「金本位制の絶対的安定性神話」から中央銀行の通貨供給柔軟性へ

昔(19世紀〜1930年代)
通貨の価値を金(ゴールド)の保有量に直接連動させる金本位制こそが物価と為替の永久的な安定をもたらす…
↓
今
金本位制の下では金の産出量や保有偏在に通貨供給量が制限されるため、大恐慌時に流動性供給や危機対応が…
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