物理

物理の知識アップデート一覧

電流と電子の向き、量子仮説、宇宙の真空、見かけの力など物理学の法則と変遷一覧。

収録件数: 22 件
定義・慣習 物理学・自然法則

電流の向きと電子の移動方向

昔(20世紀)
電気の流れる向きはプラス(+)からマイナス(-)へ動くと定義された。
↓
今
実際に導体内を移動している電子(陰電荷)の向きはマイナスからプラスであり、電流の向きは歴史的な定義…
より正確になった 物理学・自然法則

原子模型の変遷(ドルトンから量子論へ)

昔(20世紀)
電子は原子核の周りを太陽系の惑星のように円軌道でぐるぐる回っている。
↓
今
電子は軌道を描くのではなく、存在確率を示す「電子雲(確率波)」として分布している。
俗説だった 物理学・自然法則

飛行機が飛ぶ理由「等時間通過説」

昔(20世紀)
翼の上のカーブが長いため上下の空気が同時に後端に届かなければならず、流速が上がって浮く。
↓
今
同時に届く物理的理由は存在しない。実際は迎角と翼形状による流体の下向き押し下げ(反作用)と循環によ…
より正確になった 物理学・自然法則

宇宙空間は「完全な真空・絶対零度」説

昔(20世紀)
宇宙空間には物質がほとんど存在しない完全な空っぽであり、温度は絶対零度(-273.15℃)である。
↓
今
1cm3あたり数個の水素原子や微粒子が存在し、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)により約2.73ケル…
俗説だった 物理学・自然法則

「古い大聖堂のガラスは下覚厚いから液体」説

昔(20世紀)
ガラスは極めて粘度の高い液体(超過冷却液体)であり、古い大聖堂のステンドグラスの下部が厚いのは数百…
↓
今
ガラスは結晶構造を持たない「非晶質固体(アモルファス固体)」であり、数百年程度で目に見えて流動する…
より正確になった 物理学・自然法則

「宇宙空間でも激しい爆発音が響く」説

昔(20世紀)
SF映画などの表現から、宇宙空間でも爆発音やエンジン音が大気中と同じように伝わると誤解された。
↓
今
音波は気体や液体などの物質(粒子)の振動を必要とする疎密波であるため、極めて希薄な真空の宇宙空間で…
定義・慣習 物理学・自然法則

「遠心力は実在する物理力である」説

昔(20世紀)
回転運動するとき外側にひっぱられる遠心力は、重力と同じ「本物の力」であると混同された。
↓
今
遠心力は非慣性系(回転座標系)において運動方程式を記述するために導入される「見かけの力(慣性力)」…
より正確になった 物理学・自然法則

「氷の上で滑る理由は体重の圧力で溶けるから」説

昔(20世紀)
氷の上でスケートが滑るのは、体重の圧力によって氷の融点が下がり水膜ができる「復氷現象(圧力融解説)…
↓
今
圧力融解効果は極めて小さく、実際は氷の表面に常時存在する極薄の自然水膜(疑似液体層)と摩擦熱による…
より正確になった 物理学・自然法則

「ブラックホールは何でも吸い込む巨大掃除機」説

昔(20世紀)
ブラックホールは宇宙空間の遠くにある天体や光もあらゆるものを無制限に吸い込む吸塵機である。
↓
今
同じ質量の通常の星と遠方の重力場は全く同じである。イベントホライズン(シュヴァルツシルト半径)に近…
より正確になった 物理学・自然法則

「量子もつれは超光速で情報を送信できる」説

昔(20世紀)
量子もつれ状態の粒子を使えば、光速を超えて一瞬で離れた場所に意味のあるメッセージ(情報)を送ること…
↓
今
状態の相関は瞬時に伝わるが、ランダムな結果しか得られないため、古典的な通信手段なしに超光速情報を送…
俗説だった 物理学・自然法則

「永久機関は技術が進めば開発できる」説

昔(20世紀)
エネルギーを入力することなく永遠に動き続け仕事を発生させる「永久機関」が発明された。
↓
今
第一法則(エネルギー保存則)および第二法則(エントロピー増大)により、いかなる技術を用いても永久機…
より正確になった 物理学・自然法則

「重力は一瞬(速度無限大)で伝わる」説

昔(20世紀)
太陽が突然消滅した場合、地球は一瞬(0秒)で軌道を外れて宇宙に飛んでいく。
↓
今
重力の変化は「重力波」として光速(c)と同じ速度で伝わるため、太陽が消えてから地球に影響が出るまで…
より正確になった 物理学・自然法則

シャボン玉が綺麗な丸(球体)になる理由の誤解

昔(20世紀)
シャボン玉が丸くなるのは、吹き込んだ息の圧力や風が全方向に均等にあたっているから。
↓
今
風や気圧ではなく、液膜の「表面張力」によって、与えられた空気の体積に対して表面積が最小となる立体(…
否定された 電磁気学・相対性理論

光を伝える媒質「エーテル説」の否定と特殊相対性理論

昔(19世紀)
水波や音波と同様に、光(電磁波)が宇宙空間を伝わるためには「光の絶対媒質(エーテル)」が全宇宙に満…
↓
今
光の伝播に媒質は不要であり、真空中の光速は観察者の運動状態に関わらず常に一定である(アインシュタイ…
教科書が変わった 素粒子物理学

基本粒子「ニュートリノの質量ゼロ説」から「質量が存在する」へ

昔(20世紀後半まで)
素粒子標準模型において、ニュートリノ(電子・ミュー・タウニュートリノ)は質量が厳密にゼロであると想…
↓
今
ニュートリノが飛翔中に別の種類へと変化する「ニュートリノ振動」が発見され、微小ながら確実に質量を持…
教科書が変わった 量子力学・熱力学

物理学の「連続体エネルギー仮説」の破綻とプランクの量子仮説(エネルギー量子化)

昔(19世紀末)
光や熱エネルギーは、水が流れるようにどのような値でも連続的に変化・放出される(古典電磁気学・熱力学…
↓
今
黒体放射の紫外線破綻問題を解決するため、マックス・プランクがエネルギーは不連続な最小単位「量子(h…
← 図鑑トップ一覧に戻る