債務償還費を除いた「ワニの口」実は閉じかけていた

債務償還費を除いた「ワニの口」実は閉じかけていた

 財務省が財政出動を減らすために使われる通称「ワニの口」ですが、「財務省の「公債依存度」にあるアンフェアな点」でも書いた通り、日本の一般会計歳出に計上されている「国債費」の内訳の一つ「債務償還費」は他国では一般会計には計上されていないことから、その債務償還費を取り除いたワニの口を作り、世界と比較してみました。

 まず財務省がホームページで掲載しているのが以下のグラフです。ワニが口を大きく開けているように見える様を「ワニの口」と称し、財政の信認が危ぶまれていると歳出を減らすための警鐘として用いられています。

 ところが、「財務省の「公債依存度」にあるアンフェアな点」で書いたように他の先進国では一般会計予算に債務償還費は計上せず別会計もしくは無記名あるいは無返済であることから、他国と同じように債務償還費を取り除いて改めて作り直したのが下図です。

 他国の「ワニの口」(税収と歳出推移)を見ればわかると思いますが(下図)、日本の歳出額は他のどの国よりも渋っていることがわかります。

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