カテゴリー: <span>財政</span>

消費税は「間接税」「預り金」か問題

 2023年10月より始まるインボイス制度によって税理士系ユーチューバーさんが「消費税」とは何なのかを解説する動画が増えています。国会でも消費税が「預り金」であるとの前提で「消費税」の「益税」(預り金を国に納めない税金)や「損税」(税控除されない税金)を主張する議員がいる一方、政府国務大臣は「預り金的性質を有する」と歪曲した表現が用いられており、認識が一定ではありません。学校や塾の公民では「消費税は間接税である」と指導していますが、本当に正しいのでしょうか。

D・アトキンソン氏の主張のウソ・矛盾・証拠なし一覧

 デービッド・アトキンソン氏が「幼稚な議論から卒業せよ」と上から目線で言っている割には論理が矛盾していたり、主張のエビデンスがなかったりして突っ込みどころが満載だった森永康平さんとの動画を視聴したので、その感想と氏の主張に対する指摘一覧です。

債務償還費を除いた「ワニの口」実は閉じかけていた

 財務省が財政出動を減らすために使われる通称「ワニの口」ですが、「財務省の「公債依存度」にあるアンフェアな点」でも書いた通り、日本の一般会計歳出に計上されている「国債費」の内訳の一つ「債務償還費」は他国では一般会計には計上されていないことから、その債務償還費を取り除いたワニの口を作り、世界と比較してみました。

財務省の「公債依存度」にあるアンフェアな点

 「ワニの口」と同様、財務省が国家財政の危機を煽る指標の一つに「公債依存度」があります。
公債依存度とは歳入(年間収入)総額に占める借金の割合を表した指標で、財務省「日本の財政を考える」のページにて紹介していますが、財務省の公債依存度算出方法にアンフェアな部分があったので書き留めておきます。