航空機はどれだけ安全か

航空機はどれだけ安全か

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 飛行機は車よりも安全と言いますが、実際のところ車よりどれだけ安全なのかを国土交通省の空港管理状況や運輸安全委員会の統計データを用いてグラフ化しました。

 下は全空港の着陸回数と死亡事故件数の年推移を表したグラフです。年に130万回を超える着陸(つまりは飛行回数)のうち、死亡事故の件数はわずか数件であり、またその多くが個人操縦での事故のため、民間旅客機による死亡事故は”0”です。国土交通省によると、1985(昭和60)年に起きた日本航空(JAL)123便の御巣鷹山墜落事故以降、日本の定期航空会社による乗客死亡事故は発生していないとのこと。2つ目のグラフは航空機の事故発生件数で(国交省画像)、それによると年に2、3件僅かに事故が発生してるものの、その多くが乱気流に伴う客室乗務員等搭乗者の負傷だそうです。

世界の航空死亡事故発生率

 世界の航空死亡事故発生率も減少傾向にあり、日本の旅客機ほどではないにしろ100万回あたりの0.5件弱と安全にはなってきているようです。(下画像は国交省より引用)

 次に陸上の乗り物と比較してどちらが危険かを調べてみます。個人の乗用車の稼働台数はわからないため、客を輸送するバスの死亡事故件数を調べてみました。下は乗合バスの年間輸送人員数と事故死者数の推移です。毎年輸送人員が増加する一方、死者数はわずかながら減少しており、平成29年度の死亡リスクは0.0000006%でした。飛行機の死亡事故件数は0なので、一年間の死亡リスクではバスよりも民間旅客機の方が安全というわけです。これは分母(運行や輸送人員)がバスの方が多いのもあります。旅客機は134万分の0と、バスは1億6700万分の1の違いです。

 このように日本の旅客機が極めて安全な理由に精密な検査・確認があり、それでも万が一の事が起こっても対処できるよう例えばパイロットは必ず2名搭乗し、たとえ一人が急病になってももう一人のパイロットが操縦したり、飛行中にエンジンが1基停止したとしても、残りのエンジンで帰還できるなど、様々なトラブルに対する対策もされています。ただ2001年9月11日の記憶が残るテロ・ハイジャックに対する対策には果たして万全か多少の不安が残ります。以下は参考リンクです。

国土交通省「安全性に関する方策」
航空機の安全対策の基礎知識(TechNote)
飛行機は本当に「安全」なの? 現役パイロットに聞いてきた(ITmedia)

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