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下は公益財団法人教科書研究センター附属教科書図書館のデータを元に作成した科目別の中学教科書のページ(頁)数と定価の推移です。頁数自体はゆとり教育以前との差異は目立つものではありませんが、教科書の型番(サイズ)を乗じた教科書面積で見ると、2011年以降各教科書の情報量が爆増していることがわかります。
◆英語(東京書籍「NEW HORIZON」)のページ数と教科書面積(型番×数)の推移
◆数学(東京書籍「新しい数学」)ページ数と教科書面積(型番×数)の推移
◆社会(東京書籍「新しい社会 地理/歴史/ 公民」)ページ数と教科書面積(型番×数)の推移
◆理科及び国語(東京書籍「新しい科学」光村図書「国語」)ページ数と教科書面積(型番×数)の推移
ゆとり期に優等生だった(教科書内容を網羅している)生徒と今優等生である中学生との知識量は約1.6倍以上で、加えて2011年以降普及したスマートフォンなども利用していることから、中学生時点での知識量はざっと2倍以上の差があるのではないかと推察。一方でコロナ禍で休校が多くなり、学校の教師はスピード重視の指導をせざるを得なくなれば、「わからない」部分が増え、塾へ通う生徒が増加するのも当然ともいえます。