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ELEMENT DATABASE
8
O
酸素
Oxygen
非金属

酸素は原子番号8の元素で、地球大気の約21%を占める生命維持に不可欠な気体です。 常温では無色無臭の二原子分子(O₂)として存在し、ほとんど全ての生物の呼吸に必要です。 地殻で最も豊富な元素でもあり、岩石や水の主成分として存在しています。 オゾン(O₃)は成層圏でオゾン層を形成し、有害な紫外線から地球を守っています。 液体酸素は淡青色で強い常磁性を示します。

原子量
15.999u
融点
-218°C
沸点
-183°C
密度
1.43g/L
発見年
1774
電子配置
[He] 2s² 2p⁴

📸 ギャラリー

🔧 主な用途

🏥 医療用酸素

呼吸困難患者への酸素療法、手術時の麻酔、高圧酸素治療など。COVID-19パンデミックで需要が急増した。

🔥 製鉄・金属加工

高炉での鉄鉱石還元、酸素転炉製鋼、溶接・切断(酸素アセチレン炎)など金属産業で大量に使用。

🚀 ロケット燃料

液体酸素(LOX)はロケットの酸化剤として使用。液体水素との組み合わせは最高効率の推進剤。

🧬 呼吸・生命活動

好気性生物の細胞呼吸に必須。ミトコンドリアでATP合成の最終電子受容体として機能。

💧 水処理・浄化

オゾンを用いた殺菌・脱臭、下水処理での活性汚泥法など、水の浄化に広く使用される。

🧪 化学工業

酸化反応の試薬として、硫酸・硝酸・エチレンオキシドなどの製造に使用される。

🔬 製造方法

1

空気の液化・分留(深冷分離法)

空気を圧縮・冷却して液化し、窒素(沸点-196°C)と酸素(沸点-183°C)を分留で分離。工業用酸素の主要製法。

2

PSA法(圧力スイング吸着法)

ゼオライトを用いて窒素を選択的に吸着し、酸素を分離。中小規模での酸素発生に使用。

3

水の電気分解

水に電流を流して水素と酸素に分解。高純度の酸素が得られ、水素製造と併用される。

2H₂O → 2H₂ + O₂
4

光合成

植物・藻類・シアノバクテリアが太陽光エネルギーを使ってCO₂とH₂Oから有機物とO₂を生成。地球大気の酸素の起源。

6CO₂ + 6H₂O → C₆H₁₂O₆ + 6O₂

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🔗 関連情報・外部リンク

💡 豆知識

🌊 地殻で最も豊富

酸素は地殻の質量の約46%を占め、最も豊富な元素。シリカ(SiO₂)や様々な酸化物として岩石に含まれる。

💙 液体酸素の青色

液体酸素が青いのは、赤色の光を吸収するため。また強い常磁性を持ち、磁石の間に吊り下げることができる。

🦠 大酸化イベント

約24億年前、シアノバクテリアの光合成により大気中の酸素が急増。これが好気性生物の進化を可能にした。

🏔️ 高山病

標高が上がると気圧が下がり酸素分圧も低下。8000m以上は「デスゾーン」と呼ばれ、長時間の滞在は致命的。

⚠️ 安全情報

🔥 火災促進

高濃度酸素は燃焼を加速させる。酸素富化環境では小さな火花でも大火災になる可能性がある。

🪨 高圧ボンベ

酸素ボンベは高圧で危険。転倒・衝撃で爆発的にガスが放出される可能性がある。正しい固定と取り扱いが必要。

🌊 酸素酔い

深海での高分圧酸素は中枢神経毒性(酸素中毒)を引き起こす。ダイビング時は深度と時間の管理が重要。

🧪 この元素を含む化合物