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ELEMENT DATABASE
7
N
窒素
Nitrogen
非金属

窒素は原子番号7の元素で、地球大気の約78%を占める最も豊富な気体です。 常温常圧では無色無臭の二原子分子(N₂)として存在し、化学的に非常に安定しています。 全ての生命体に不可欠なタンパク質やDNA・RNAの構成元素であり、 アンモニア合成(ハーバー・ボッシュ法)による肥料生産は20世紀最大の発明の一つとされています。 液体窒素は超低温冷却に広く利用されています。

原子量
14.007u
融点
-210°C
沸点
-196°C
密度
1.25g/L
発見年
1772
電子配置
[He] 2s² 2p³

📸 ギャラリー

🔧 主な用途

🌾 肥料・農業

アンモニア(NH₃)から作られる窒素肥料は現代農業の根幹。尿素、硝酸アンモニウムなどが世界の食料生産を支えている。

🧊 液体窒素・冷却

-196°Cの液体窒素は、食品の急速冷凍、生体試料の保存、超電導磁石の冷却、皮膚科での凍結療法に使用。

🔒 不活性雰囲気

化学的に安定な窒素ガスは、酸化防止のための不活性雰囲気として、食品包装、溶接、半導体製造で使用。

💊 医薬品・化学工業

硝酸(HNO₃)は爆薬、染料、医薬品の原料。窒素化合物は抗生物質やビタミンなど多くの医薬品に含まれる。

🎈 加圧・充填

タイヤの充填(航空機・レーシングカー)、ビールサーバーの加圧、電球や食品パッケージの充填に使用。

🧬 生命・タンパク質

全てのアミノ酸・タンパク質・核酸(DNA/RNA)に窒素が含まれる。生命にとって炭素と並ぶ必須元素。

🔬 製造方法

1

空気の液化・分留(深冷分離法)

空気を圧縮・冷却して液化し、窒素(沸点-196°C)と酸素(沸点-183°C)を分留で分離。工業的な主要製法。

2

PSA法(圧力スイング吸着法)

カーボン分子篩に高圧の空気を通し、酸素を吸着させて窒素を分離。中小規模での窒素発生に適する。

3

ハーバー・ボッシュ法(アンモニア合成)

窒素と水素から高温高圧・触媒下でアンモニアを合成。20世紀最大の発明の一つで、世界人口の約半分を養う。

N₂ + 3H₂ ⇌ 2NH₃ (400-500°C, 150-300気圧)
4

生物学的窒素固定

マメ科植物と共生する根粒菌が持つニトロゲナーゼ酵素により、大気中のN₂をアンモニアに変換。自然界での窒素循環の要。

📰 ニュース・アーカイブ

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🔗 関連情報・外部リンク

💡 豆知識

🌍 大気の主成分

地球の大気は約78%が窒素、21%が酸素。窒素が安定なため生命が誕生・進化できる環境が維持されてきた。

🏆 ノーベル賞

ハーバー(1918年)とボッシュ(1931年)はアンモニア合成の功績でノーベル化学賞を受賞。この発明は人類史を変えた。

💨 減圧症(潜水病)

ダイバーが急浮上すると、血液に溶けた窒素が気泡化し減圧症を引き起こす。深海では窒素の代わりにヘリウムを使用。

🌌 宇宙での窒素

土星の衛星タイタンの大気は約95%が窒素。地球以外で唯一、厚い窒素大気を持つ天体として注目されている。

⚠️ 安全情報

💨 窒息性

高濃度の窒素は酸素を置換し窒息の原因となる。密閉空間での窒素ガス使用は特に危険。

❄️ 極低温

液体窒素は-196°C。凍傷の危険があるため、断熱手袋と保護メガネの着用が必須。

🚪 密閉空間での危険

密閉空間で窒素を使用する場合は酸素濃度モニターの設置が必要。入室前に十分な換気を行うこと。

🧪 この元素を含む化合物