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ELEMENT DATABASE
4
Be
ベリリウム
Beryllium
アルカリ土類金属

ベリリウムは原子番号4の元素で、アルカリ土類金属に分類される軽量金属です。 鋼鉄の約1/4の密度でありながら、高い剛性と強度を持ち、熱伝導性にも優れています。 X線に対する透過性が高く、毒性があるため取り扱いには注意が必要です。 航空宇宙産業、原子力、エレクトロニクス分野で重要な役割を果たしています。 名前はベリル(緑柱石、エメラルドの一種)に由来します。

原子量
9.0122u
融点
1287°C
沸点
2469°C
密度
1.85g/cm³
発見年
1798
発見者
L.N. Vauquelin

📸 ギャラリー

🔧 主な用途

🚀 航空宇宙産業

軽量で高剛性のため、人工衛星、宇宙望遠鏡のミラー、航空機の構造材に使用。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡はベリリウム製。

🔬 X線窓材

X線を透過しやすい特性を活かし、X線装置の窓材に使用。医療機器や分析装置に不可欠。

⚡ ベリリウム銅合金

銅に2%程度のベリリウムを添加した合金。高強度・高導電性で、コネクタやスプリング、精密金型に使用。

☢️ 原子力・核融合

中性子減速材や反射材として原子炉で使用。核融合炉の第一壁材料としても研究中。

🎯 音響材料

高い剛性と軽さを活かし、高級オーディオスピーカーの振動板やツイーターに使用。

💎 宝石(ベリル)

ベリル鉱石はエメラルド(緑)、アクアマリン(青)、モルガナイト(ピンク)など多彩な宝石を産出。

🔬 製造方法

1

鉱石からの抽出

主にベリル(Be₃Al₂Si₆O₁₈)から抽出。鉱石を溶融・化学処理して酸化ベリリウム(BeO)または水酸化ベリリウムを得る。

2

フッ化ベリリウム製造

酸化ベリリウムをフッ化水素酸で処理してフッ化ベリリウム(BeF₂)を生成。

BeO + 2HF → BeF₂ + H₂O
3

マグネシウム還元法

フッ化ベリリウムをマグネシウムで還元し、金属ベリリウムを得る最も一般的な製法。

BeF₂ + Mg → Be + MgF₂
4

主要産出国

アメリカ(ユタ州)が世界最大の生産国。他に中国、カザフスタン、ブラジルでも産出。世界生産量は年間約300トン程度と希少。

📰 ニュース

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🔗 関連情報・外部リンク

💡 豆知識

💎 エメラルドの成分

エメラルドはベリリウムを含む鉱物(緑柱石)の一種。アクアマリンも同じベリル族の宝石。

📛 名前の由来

ギリシャ語の「beryllos(緑柱石)」から。甘い味がするため当初は「glucinium(甘い)」とも呼ばれた。

🔊 音速が最速

固体中の音速が12,900m/sと全元素で最速。スピーカーの振動板に最適で高級オーディオに使用される。

⚠️ 安全情報

☠️ 毒性・発がん性

ベリリウム粉塵や化合物は発がん性があり、吸入すると慢性ベリリウム症を引き起こす。厳格な安全管理が必要。

🫁 呼吸器への影響

ベリリウム症は肺の慢性炎症性疾患。長期暴露で肺機能低下。作業時は必ず防塵マスクを着用。

🛡️ 安全対策

密閉設備での取り扱い、局所排気装置の設置、定期的な健康診断が法令で義務付け。許容濃度は極めて低い。

🧪 この元素を含む化合物