33
As
ヒ素
Arsenic
半金属
ヒ素は原子番号33の半金属で、古来より「毒の王様」として恐れられてきた元素です。 無味無臭のため暗殺に使われた歴史があり、ルネサンス期のボルジア家は砒素を愛用したと言われます。 しかし現代では、ガリウムヒ素(GaAs)半導体として5G通信やLEDに不可欠。 三酸化二ヒ素は急性前骨髄球性白血病(APL)の治療薬として承認され、命を救う一面も持ちます。
原子量
74.922u
昇華点
616°C
融点(加圧)
817°C
密度
5.73g/cm³
発見年
約1250年
電子配置
[Ar] 3d¹⁰ 4s² 4p³
📸 ギャラリー
ヒ素鉱石
鶏冠石・雄黄 - 古代から顔料や薬として使用された鉱石。
GaAs半導体
ガリウムヒ素チップ - 高周波通信の心臓部。
医薬品
APL治療薬 - 三酸化二ヒ素が白血病治療に使用される。
🔧 主な用途
📡 半導体(GaAs)
5G基地局、レーダー、衛星通信。シリコンより高速・低ノイズ。
💊 医薬品
急性前骨髄球性白血病の治療薬。90%以上の完全寛解率。
🌲 木材防腐
CCA処理材(過去)。現在は環境規制で使用制限。
🔫 合金
鉛との合金で散弾の硬度向上。車載バッテリーの電極にも。
🔬 製造方法
1
銅・鉛精錬の副産物
銅や鉛の製錬過程で煙灰や残渣に含まれるヒ素を回収します。主要な供給源です。
2
ヒ鉄鉱の焙焼
ヒ鉄鉱(FeAsS)を焙焼し、昇華した三酸化二ヒ素を回収、還元して金属ヒ素を得ます。
📰 ニュース
取得中...
🔗 関連情報・外部リンク
💡 豆知識
📛 名前の由来
ギリシャ語のarsenikon(黄色い顔料)から。雄黄という鉱石の色。
👗 ビクトリア時代
緑色の染料「シェーレグリーン」に使用。壁紙やドレスに含まれ健康被害を起こした。
🇧🇩 バングラデシュ
地下水のヒ素汚染が深刻な問題。数千万人が影響を受けている。
⚠️ 安全情報
☠️ 猛毒
ヒ素およびその化合物は猛毒。微量でも長期摂取で慢性中毒を引き起こします。
🎗️ 発がん性
IARCグループ1発がん物質。皮膚がん、肺がん、膀胱がんのリスクを高めます。
🌍 環境汚染物質
土壌・地下水汚染の原因物質。飲料水の基準値は0.01mg/L以下と厳しく規制。