下図のような複数列複数行の表データを一列に並べるにはOFFSET関数を用いると良いです。
グラフを作成する時など赤い四角で囲まれた範囲のデータを1列にまとめたい時があります。2013年1月~12月までのデータを1列にまとめたいのであれば、その範囲をコピーして「形式を選択して貼り付け」から「行/列の入れ替え」チェックボタンを押して貼り付ければ容易ですが、複数行複数列のデータを1列にまとめるには関数を用いた方が楽です。

関数式を入力してマウスをドラッグすることで、以下のように縦1列に並ぶようにします。

関数式
=OFFSET($B$13,QUOTIENT(ROW()-13,12),MOD(ROW()-13,12))
説明
OFFSET関数は指定されたセルを基準に、別の位置にあるセルの値を表示させることができる関数で、上の式では$B$13という位置を基準に、「QUOTIENT(ROW()-13,12)」だけ下に、「MOD(ROW()-13,12)」だけ右に移動したセルの値を表示するようにしています。QUOTIENT関数は割り算の商を求める関数、ROW()は現在の行番号を求める関数で、これを組み合わせて表示させたいセルの行番号を取得し、最初は0からスタートさせるため、画像のように13行目から表示させるのであればROW()-13として結果が0になるように引き算します。さらにその行番号をコピーしたい列数で除算した商を出すことで(上の場合は1月~12月まで行ったら下段に降りたいので12で割っています。)下段に降りる数を算出、また右への移動数はその行番号を12で割った余りで算出します。