36
Kr
クリプトン
Krypton
希ガス
クリプトンは原子番号36の希ガスで、大気中にわずか約1ppm(100万分の1)しか存在しない希少な元素です。 無色・無臭・無味で化学的に極めて不活性。電気を通すと白色の明るい光を放ちます。 かつてメートルの定義に使用され、1983年まで「クリプトン-86のスペクトル線の波長」が基準でした。 スーパーマンの故郷「クリプトン星」の名前はこの元素に由来します。
原子量
83.798u
融点
-157.4°C
沸点
-153.4°C
密度
3.75g/L
発見年
1898年
電子配置
[Ar] 3d¹⁰ 4s² 4p⁶
📸 ギャラリー
クリプトン放電管
放電管 - 電気を通すと白く明るく輝く。
メートル原器
メートルの定義 - かつてKr-86の波長がメートルの基準だった。
断熱ガラス
複層ガラス - 断熱性能を高める充填ガスとして使用。
🔧 主な用途
💡 照明
高効率白熱電球、フラッシュランプ。アルゴンより明るく長寿命。
🪟 断熱ガラス
複層ガラスの中間層に封入。アルゴンより断熱性が高い。
🔬 レーザー
クリプトンフッ素レーザー(エキシマレーザー)は眼科手術に使用。
🛸 宇宙推進
イオンエンジンの推進剤。キセノンより安価で代替研究が進む。
🔬 製造方法
1
液体空気の分留
空気を液化し、沸点の差を利用して分留することでクリプトンを分離・回収します。
2
核分裂生成物からの回収
ウランの核分裂で生成されるクリプトン-85などが研究用に回収されることがあります。
📰 ニュース
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🔗 関連情報・外部リンク
💡 豆知識
📛 名前の由来
ギリシャ語のkryptos(隠れた)から。発見が困難だった希少性を表す。
🦸 スーパーマン
スーパーマンの故郷「クリプトン星」はこの元素にちなんで命名された。
🏆 ノーベル賞
発見者ラムゼーとトラバースは希ガスの発見で1904年にノーベル化学賞を受賞。
⚠️ 安全情報
😮💨 窒息性
高濃度では酸素を置換し窒息の危険。密閉空間での使用には十分な換気が必要。
🥶 極低温
液体クリプトン(-153°C)は凍傷の原因に。低温容器の取り扱いに注意。
✅ 化学的に無毒
希ガスとして化学的に不活性で、毒性はありません。物理的危険にのみ注意。